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Hello 校長室
2025年8月の記事一覧
泥の河(Hello 校長室 8月24日)
昨日は国立市の富士見第一団地の一角の小さなホールで「泥の河」という小栗康平監督がはじめて映画化した作品をみてきました。舞台は1956年、昭和31年で戦争の傷跡がまだ色濃く残る一方で、日本は朝鮮戦争の特需に乗って経済成長の道を歩みはじめている時代です。その中で大阪の河のほとりにある小さな食堂の子どもと廃品をあさっている学校にも行けない少年の交流を通して戦後10年経った日本の姿、格差が広がり社会の中でそれぞれが必死に生きる姿を写し出していました。白黒の映画であることも心に響いてきました。8月19日の朝日新聞に女優の加賀まり子さんが泥の河に出演した時のことを記した記事がありました。その事もあり、興味があったので見てきました。話は変わりますが、国立市には映画館がなく、映画が好きな方たちが集まって映画を上映する活躍をしているとのことです。9月13日から11月30日まで国立映画祭2025として全12企画を予定しているそうです。また機会をつくって見に行ければと思います。