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校長室から(R6年度までで更新停止となっています)
Hello校長室544
■井上靖氏の作品冒頭に『私は八月の終わりから九月の初
めへかけての、夏の終わりのごく短い何日かが好きである。
ことにその期間の海浜が好きである。』という一節の物語
があります。題名は「晩夏」です。今頃の季節は気に留め
なければ通り過ぎていきます。夏と秋の間の微妙な移ろい
を楽しむのもいいものです。中学生の頃はこの微妙な季節
感に気づきません。でも、心をたがやしてくれています。
大人になると思い出されるものです。それが楽しいのです。
(9月26日飯田芳男)
Hello校長室543
■校門のアベリアが花をつけています。道路や生垣に使わ
れているので良くみかけるのですが、花の名前がわかりま
せんでした。でも今日、用務主事が事務主事から聞き出し
アベリアと判明しました。とても嬉しかったです。和名は
「ハナツクバネウツギ」です。花衝羽根空木と書きます。
スイカズラ科ツクバネウツギ属とのことです。日頃から、
用務主事が手入れをしています。校門の両サイドに何気な
く植えてあります。アベリアの花言葉はなんと『強運』で
す。試合や試験の時「うまくいきますように」と話しかけ
るといいですね。さて月末で給食の予約機前がにぎわって
います。予約が「うまくいきますように」校長室から祈っ
ています。 (9月25日飯田芳男)
Hello校長室542
■3歳児健診で「動物はどれ?」と聞かれたお孫さんは、
ネコとイヌを指ささなかったそうです。どうして?と聞く
と「ネコとイヌは動物じゃないよ だっていつもおばあち
ゃんと一緒だもん」と答えたそうです。一緒に暮らす動物
は家族なんですね。3歳のお子さんの感性に目が潤みます。
私は中2の時、死んだカブトムシを土に埋めてお墓をつく
るつもりで学校に行きました。帰宅後カブトムシがいませ
ん。虫かごも消えてました。母が「ゴミにだしといたよ~」
とひとこと。この3歳のお子さんの言葉で私の暗い過去も
ふきとびました。 (9月24日飯田芳男)
Hello校長室541
■私が祖母に「学校の成績を上げるにはどうしたら良いか」
とたずねると「毎日、履物(はきもの)をそろえる!」と
答えがかえってきました。すると続けて、「心がそろうと
はきものもそろうから。」と小学校の先生のようなことを
付け加えました。これは禅の言葉で『脚下照顧(きゃっか
しょうこ)』と言います。他の人に向かって理屈をこねる
より、先ず自分の足元を見て自分のことをよく反省しなよ。
って言う意味のようです。さらに祖母は「そうするとぬぐ
時にそろえるようになる。はく時に心がみだれない。つま
り勉強の構えができる。」と。今日のニ中生、列がななめ
にそろっていました。心がそろった!
(9月23日飯田芳男)
Hello校長室540
■秋分の日です。うるう年の時は22日と思っていたら、そ
う簡単な理由ではないようです。国立天文台が説明していま
す。二中生の皆さん、ぜひ理科の先生にお尋ねください。私
は秋分の日は23日、敬老の日は15日、成人の日も15日
のイメージが強いです。教え子の秋さんは9月23日生まれ
敬(たかし)さんは9月15日生まれ、成さんは1月15日
生まれでした。祝日が移動しても覚えているものです。いえ
いえ忘れなくてはいけません。究極の個人情報でした。
(9月22日飯田芳男)
Hello校長室539
■敬老の日です。以前の私は「こどもの日」のヒーローだと
思っていましたがいつの間にか「敬老の日」こそが私の祝日
のように思えてきました。永六輔氏が紹介した言葉に『子供
叱るな来た道だもの 年寄笑うな行く道だもの』があります。
中学生の時にはどうってことない言葉ですが、今では文意を
しっかりかみしめています。この頃エレベーターで下に向か
う時「⇓」下のボタンを押さずに、「⇑」のように上のボタン
を押す自分がいます。「早く俺の所に来い!」と、エレベー
ターに命令している自分が情けないです。気品や落ち着きを
もち年をとりたいです。 (9月21日飯田芳男)
Hello校長室538
■私は、秋の七草がなかなか覚えられません。ハギ、キキョ
ウ、クズ、フジバカマ、オミナエシ、オバナ、ナデシコです。
今年もウイキペディアで確かめました。山上憶良は、七草の
なかで、朝貌(あさがお)を詠んでいます。でもそれがキキ
ョウだというのが定説のようです。秋の七草は万葉集の頃か
ら存在したようですね。春の七草は「食」を楽しみ、秋の七
草は「見る」ことを楽しむと言われています。私はくずもち
やおはぎを連想し、たっぷり「食」がそそられています。
(9月20日飯田芳男)
Hello校長室537
■卒業アルバム用の写真撮影のためカメラマンさんは大忙し
です。生徒を笑顔にする巧みな話術と共に、あちらこちらで
シャッターの快音を響かせていました。私も撮っていただき
ました。メイクさんに化粧をしてもらい、スタイリストさん
に衣装を用意…なんてことはありません。カメラマンさんか
らの「はい 笑顔で ゆったり」という注文に応じ、3分ほ
どで終了しました。3年生のために、教職員には見せたこと
のない最高(?)の笑顔を用意させていただきました。3年
生の皆さん、まだまだたくさんの思い出作りに精をだしてく
ださい。あっ、カメラマンさん、どうか私の写真に最高(?)
の修正技術をかましてください。 (9月19日飯田芳男)
Hello校長室536
■読売中高生新聞で「司書の先生が選んだとっておきの一冊」
というコーナーがあります。その中で『あさひなぐ』という
作品が紹介されていました。主人公は、東島(とうじま)旭
(あさひ)15歳高校1年です。「なぐ」というのは薙ぐと書
き、刃物などで横に切り払う様子を言います。つまり、なぎ
なたをかっこよく振る姿です。作品が有名なので二中生の皆
さんには説明不要だと思います。33巻にわたるコミックで
すが、どれか1巻読んでみてください。元気になれますよ。
私は女子中・高生にまじり、映画を見ました。青春がよみが
えりました。しかし館内での周囲からの視線は厳しいもので
した。「おじさん、なぜここに…」と。中・高生の心を知る
にはリスクも背負います。 (9月18日飯田芳男)
Hello校長室535
■桔梗の花が見頃だそうです。9月13日の読売新聞が瑞穂町
の青と赤の桔梗を紹介していました。花の下が三つに分かれて
いるのが特徴です。二中生の皆さんも探してみてください。も
うしばらくすると彼岸花も見頃を迎えます。私が中学生の時は
花に興味がありませんでした。若さがあり、日々前を向いて歩
いていたからです。今の私は、下を向いて歩いているので花に
目がいきます。さて定期考査が終わりました。「どいっぱつ!
ができなかったあ」という人。いつか「どいっき(土一揆)」
という正解をゲットできます。ゆっくり歩くのもいいものです。
(9月17日飯田芳男)