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2025年7月の記事一覧

二つの校歌

1階コミュニティールームに、旧けやき台小学校と旧若葉小学校の歌詞が、厳かに掲示されています。こちらは旧けやき台小学校の校歌です。一部光って見えない部分はお許しください。

けやきの木が、学校や地域の特色なのだなと思いました。富士の雪、武蔵野の青い空、爽やかな朝の風など、今でも続くこの地域の様子ですね。

こちらは、旧若葉小学校の校歌です。光ってしまうので斜めに撮影しました。お許しください。校歌に「のびよ若葉」という題がついています。けやきの柔らかな双葉、ひとふさの葡萄、嵐の後の富士などに、伸びてほしい子どもの理想が重なっているんですね。そして二つとも、直筆でものすごい達筆で書かれています。思わず背中がしゃんとしてする緊張感です。

作曲の渡辺 浦人先生は、数多くの校歌を作曲された方です。また、管弦楽や吹奏楽、室内楽、ギターやマンドリンのオーケストラと多岐にわたります。教育者としても有名で、あの山本直純さん(クラッシック音楽を、テレビでお茶の間に身近にさせた人)を育てた事でも有名。意外なところで、おそ松くん(アニメ)、赤胴鈴之助(映画)の主題歌の作曲なども手掛けています。

サトウ ハチロー先生は、詩や小説などを手がけた方です。歌の作詞でも有名で、リンゴの歌、長崎の鐘、小さい秋、うれしいひな祭り、悲しくてやりきれないなど童謡からフォークソングまで多岐にわたる活躍でした。校歌の作詞もとても沢山されていて、お二人は名コンビだったそうです。なんかお二人のお名前をどこかで見たなと、調べました。なんと以前勤めていた、昭島市で一番古い学校の校歌も、お二人のコンビでした。

 

作曲の大中 恩(おおなか めぐみ) 先生は、合唱曲の作曲が多かった方です。それに加えて、戦後は特に子供のための音楽をライフワークにされたとのこと。童謡だからと安易な曲作りはしない、というのが信念で、「サッちゃん」「おなかのへるうた」(以上作詞阪田寛夫)「いぬのおまわりさん」などなど多数作曲されました。もちろん合唱作品も多数作曲されています。阪田寛夫先生は従弟にあたるそうです。だからこその名コンビなのですね。

作詞の阪田 寛夫 先生は、詩人・小説家・児童文学作家・作詞家と幅広い活躍をされました。芥川賞も受賞されています。作詞に限っただけでも、上掲の3曲のほかに、「夕日が背中を押してくる」「ねこふんじゃった」「やきいもグー・チー・パー」「うたえバンバン」「大きなくりの木の下で」・・・もうたくさんの曲を作詞されています。校歌も多数作詞されています。ウキペディアには、「立川市立若葉小学校」の名も見られてうれしいです。

夢中になってしまいました。校庭で見つけた秘密は次回にさせてください。

 

おまけ 本当にわずかながら、反響がありました。調子に乗って問題です。

 問題 さてこの銅像、K区にあります。K区とはどれでしょうか。

    ①北区 ②江東区 ③葛飾区  正解は分かりますよね。

 

科学展の用紙を受け取りに、この暑い中、学校に来ていただいた保護者の方が、また一名 。本当にありがとうございます。