日誌

喜ぶ・デレ 校長日誌 西砂の空から No310 (2016/12/16)

校長日誌 西砂の空から No310 (2016/12/16)

全校朝会校長講話

今週の火曜日の全校朝会での私の話です。

 今日のお話は、これ(ドラえもんのイラストを見せる)、ではなく、(といってのび太の絵を見せる)のび太、でもなく、実はのび太のパパがお話の主役です。(※ドラえもんのイラストを見せた瞬間、子供たちがザワザワざわつきました。それはそうですね。ドラえもんはもう何十年も子供たちの人気アニメなのですから。)
 さて、私はのび太のパパの次の言葉を子供たちに紹介しました。(※フリップボードを見せながら、話しました。

「いつもそうだが、きみのやってることをみていると……、嫌なこと、めんどくさいこと、苦しいことから逃げようとばかりしてる。楽な道ばかり選びたがっている。ちょうど、水が低いとこ低いとこと流れていくように。それじゃいけないんだ。気がついてみたら、どん底まで落ちてた、なんてことになる。人生とは、重い荷物をもって坂道をのぼるようなもの…といった人がいる。人生にはいつも向かい風が吹いている…といった人もいる。「かん難汝を玉にす」ということばを知ってるか。苦しみ悩んでこそ、りっぱな人間になれるという意味だ。「われに七難八苦をあたえたまえ」と、月に祈った人を知っているか。山中鹿之助というサムライだ。自分をうんと辛いめにあわせてくださいと祈ったのだ。
「憂きことのなおこの上につもれかし限りある身の力ためさん」という歌知ってるか。悩みごとよやってこい。自分の力には限りがあるが、精一杯がんばるぞ!という意味だ。昔の人たちは、こうして強くたくましい自分を育てあげた。きみも男ならやってみろ! 逃げたりしないで。辛いこと苦しいことに、ドンとぶつかっていけ!

 のび太のパパの言葉を紹介した後、私はこう続けました。
 のび太のパパが言っている、「いやなこと、めんどくさいこと、くるしいことって何だろうね。
 学校で考えてみよう。まず、のび太はきっと、漢字書き取りですね。面倒くさいから。それから、算数の計算問題も嫌いかもしれない。もしかすると、皆さんの中には、体育の準備運動がめんどくさい、という人がいるかもしれない。すぐにゲームで遊びたいよ~っということでしょうか。
 持久走がいやだ、苦しい、という人もいることでしょう。読書がめんどくさくて全く読んでいない、ということですね。もしかして「クラスの仲間への思いやりをもつこと」が苦手な人もいるかもしれない。
 宿題がめんどくさいという人もいるかもしれませんね。のび太のように。
 
 のび太のパパは、それでも、苦しいことから逃げてはいけない、今自分がもっている精一杯の力をふりしぼらなくてはいけない、言っているんだね。

 では、苦しいことから逃げなかった人は西砂小学校にいなかったのでしょうか。いえ、いました。例えば、5年生です。5年生は大江戸ダンスという舞踊を毎朝練習していましたね。朝早く起きなくてはいけないから、練習はもしかするとしんどかったかもしれません。でも5年生は頑張りました。
 6年生の三宅太鼓もきっと中には、「あ~、今日は朝練習がめんどくさい」と思っていた6年生もいたと思います。でも、いやなこと、苦しいことから逃げなかったから、素晴らしい演奏になってのですよね。
 さすがは高学年のお姉さん、お兄さんですね。
 でも、1年生から4年生の皆さんもいやなこと、苦しいこと、めんどくさいことから逃げないで立ち向かいましたね。
 例えば、学芸会。最初はうまくいかなくて、「もうやめたい」と思った人もいるかもしれない。でも、皆さんは、最後の最後まであきらめずに頑張りました。
 持久走もそうですね。トラックを走るのは、身体を動かすのは、人によっては、めんどくさい、いやだ、苦しい、と思えるでしょう。でも、皆さんは、逃げずに、怠けずに、めんどくさがらず、いやがらず、苦しいと思わず、朝から進んで走っていました。先生に言われたわけでもないのに。
 
 2学期が終わるまで後10日くらいです。それまでの間、いや、その後の3学期も、めんどくさいこと、いやなこと、苦しいことから逃げずに、今自分がもっている精一杯の力を発揮しましょう。皆さんならそれができます!