08.05.学校と教育委員会の関係(校長コラム)
勤続25年のお祝いに、東京都から休暇や旅行券をいただきました。
私の場合、昨年度末の時点で、学校勤務16年、市役所(教育委員会)勤務9年となります。
したがって、学校も市役所(教育委員会)もそれなりに勤務経験があるわけですが、誰が悪いわけでもないのに不思議と、学校にいると「教育委員会の人は、何でわかってくれないんだろう?」と思うときがあり、逆に、市役所(教育委員会)にいると「学校の先生は、何でわからないんだろう?」と思うときがあります。
実は、その問いに対する答えはシンプルで、「文化の違い」「考え方の違い」が要因です。
学校の先生は、基本的にまじめで、子どもたちのためには時間を惜しまないというタイプの人が多くいます。ときには、「自分の時間」や「自分のお金」を多少無駄にしてでも、子どものために尽くすわけです。
一方、国民(都民・市民)の税金を扱う行政職員・事務職員は、決められたルールの中で、いかに、「時間やお金の無駄を無くすか」を重視します。それが行政感覚です。
したがって、必然的に「生徒のためには、無駄もときには必要」と考える学校の先生と「無駄をいかに無くすか」を重視する行政政職員との間には溝が生まれます。
しかし、職務内容が違うので、それは仕方がないことで、あくまで、学校の先生は、効率性ファーストではなく、生徒への愛情を優先してもらいたいと思いますし、行政職員は、無駄を無くし、限られた財源を効率よく活用しながら、行政サービスの向上に努めてもらいたいと思います。
わかりやすく説明するため、多少、極端な表現をしましたが、私が言いたいことは、学校と市役所(教育委員会)の職員は、それぞれの立場を理解し合うことが大切で、そうすることで物事がうまくまわるようになると思います。
もちろん、「学校の先生は、効率性を無視していい」「行政職員は愛情より効率を優先している」ということを言っているわけではありません。文脈からご理解いただけると思いますが念のため・・・。
なお、幹部職員に対して、逆の見方をすると、「効率化ばかりを求めて、本来の子どもへの愛情を忘れてしまった冷たい学校管理職」や「政策の企画立案、予算編成といった本来の仕事に取り組まない行政管理職」は本末転倒です。自分の立場や職務内容を理解していない管理職は、話になりません。そうならないようにいつも気を付けています。
ちなみに、立川市における学校と教育委員会の関係は良好です。それぞれが、お互いの立場を尊重しています。というわけで、毎日、気持ちよく仕事をさせていただいています。
さて、話は変わりますが、今日は、休暇を申請し、小学1年生の三男と1日一緒に過ごしました。たまには、遊園地にでも連れて行ってあげようと思いましたが、この暑さですので、アトラクションに乗るのに並ぶのは避けたいわけです。そこで、空いていて、かつ、比較的安い遊園地を探しました。
荒川区の遊園地にある「自称、日本一遅いジェットコースター」、全く並ばないで何度も乗れました!
ちなみに、本校の校外学習で、遊園地を利用する計画はありません。