日誌

【校長室より】朝会 「音楽・図工の勉強は」

 

 26年9月22日 朝会 「音楽・図工の勉強は」
 私が小5の頃、父親の髪の毛につける油を使って、鏡に向かって、どちらに分けた方がいいのかやって見ました。もちろん、親のいない時間帯でこっそりと秘密の行動です。その時の分け方が未だに続いています。

  皆さんの中にも、同じようなことをしている人がいると思います。女の子だったら、マニュキアや口紅をつけたりして。自分に、似合う形や色を探し出そうとしているのです。また、洋服にしても部屋の模様替えや机の引き出し等、気持ちのいい配置や色、状況を考えて、自分らしさを出そうとしています。

  気が沈んだとき、この曲を聞いたり、歌ったりすると元気になる。自分の心の状況に合った音楽で、心の安定を図ろうとする。

  図工や音楽の勉強は、自分らしさを作り出すための勉強だと思う。更に、きれいなものやすばらしいものを見たり聞いたりした時に、心から感動したり、心が和んだりする土台作り、「豊かな心作り」「豊かな感性作り」でもあると思う。

私が、青年教師であった頃、こんな6年生がいました。

 「ぼくは、音楽や図工は勉強しなくてもいい、受験に関係無いから・・・」

  その子供を裏庭の土手に連れて行き、上の話をしました。そして、子供の時はいろいろなことを勉強する必要がある。大人になってから、自分に必要のないものは削っていったらいい・・・。」と。

  さあ、秋です。音楽も図工も意欲的に勉強し、自分らしさ、美的センスを磨いて、いい男、いい女、いい人、になる勉強をしよう。