日誌

【校長室より】 26年10月28日 雑感「親という存在」

261028日 雑感「親という存在」

  私自身が親になり祖父になり、人生の年輪を重ねてきて、そして、多くの子供達を見てきて思うことを、これまで、雑感というコラムで、このHP等に述べてきました。家庭に対して、遠慮もせず、ずけずけと言いたいことを言わせてもらいましたが、これには自戒の意味も入っています。これまでの内容は以下の通りです。

・子供は、親が育てた様に育つ。

・夫婦(家族)仲の良いのが子供の安定感をもたらす。

・家庭の団欒が大切、もっと大切なのは、その団欒の中で、親は子供に生き方を話してやることです。時には、幼い頃の写真を見て、思い出話を子供にしてやることもいいです。

・親という漢字は、「木の上に立って、子供を見る」つまり、親は子供から離れて、一段高い所(次元の高さ)から客観的に見る・見守ることが大切。しかも周辺全体を見ている。

・多くの親は、子供を限り無く深く愛していること。愛しているからこそ{突き放すところや熱いうちに打つところ等}の理性的判断と実行も必要。

・子供を自立させるために、親が自立し子離れをすること。・・・等々

 

年々、子供を取り巻く環境が厳しいものになっていると思います。

  そして、今の問題は、教育格差、特に貧困に関する教育格差があります。また、児童虐待等の深刻な問題もあります。いかなる時代になっても、

 ★乳幼児期から小学生の期間には、子供を育てる、教育する、鍛えるという意識をもって、親・周囲の大人・教師・関係機関がそれぞれに、深い愛情と冷静な判断をもって、我が子と子供達に関わって行くことが大切だと思います。なにより、親・大人として子供に、人の生き方を教えることが大切と感じています。

  ある本にこんな内容のことが書かれていました。

「家出を決意した青年が、いよいよ決行する夜中です。青年は静かに階段を降りていくと、台所の明かりがついています。母親が、自立の祝いとして、赤飯を炊いている。親父は、目を覚ましながらもふとんで気配を感じている。」

 こんな内容です。親はいつだって、どんな時だって、子供の様子を深く理解し、心配もし、励ましもしているという話です。さて、問題は、この青年はその後どうしたのでしょうか。

★子育ては大変です。しかし、大きな幸せ感を与えてもくれます。それぞれの立場で頑張りましょう。