日誌

傾聴

相手の話を否定せずに共感して聴くことを、「傾聴」といいます。プロのカウンセラーさんが身に付けている技術なのだそうです。それには、ちょっとした「コツ」があります。
①相づちをうつ
→話を聴きながら「うんうん」「そうなんだ~」「へえ~」「それでそれで?」などの相づちを打ちます。同時に、ときどき子どもの目を見てうなづいたり、笑顔で温かい目線を送ったり、興味深そうに身を乗り出したりすることで、子どもが話しやすい雰囲気になります。
②気持ちに共感する
→子どもが腹を立てていることは「それは腹が立つよね」、うれしいことは「よかったね~!」「私もうれしいなぁ」と、できるだけ一緒に怒り、泣き、笑って、共感してあげることで、「味方」になってあげられます。
③ネガティブな感情も否定しない
→「○○、大嫌い!」というような、それはいかがなものかと思うことも、とりあえず「そっか~、それぐらいイヤなんだね~」と、気持ちは肯定してあげます。イヤなことも素直に言えるのが大事です。
④肯定的なふれあいをしながら聴く
→話を聴きながら、背中をさする。手をつなぐ。頭をよしよしする。軽くリズムをとって、背中などをとんとんしてなだめる。抱っこしながら聴く。隣に座って聴く。など、言葉だけでなく態度でも寄り添います。
⑤オウム返し
→子どもが話したことを、そのまま、「そうなんだ。~なんだね」と、くり返してあげると、子どもも伝わったことで安心します。
⑥話を最後まで聴く。途中で助言しない。
→話の途中で口を挟まず、途中で一言言いたいことも我慢します。どうしても、こちらが言わなきゃ気が済まないことは、一通り話を聞き終わった後で「そうか、分かったよ。でも、私はこう思うな」「私だったら、こうする」という形で伝えます。
※できる範囲でいいので、保護者の方が聴き上手になってあげると、心を開きやすくなり、相手の言うことも受け入れやすくなっていきます。

家族と過ごすことの多い夏休み。よりよい人間関係づくりの土台となる「傾聴」を、家族で試してみていただけたらと思います。