01.15.スキーツアーバスの事故を教訓に(校長コラム)
2016年1月15日に長野県軽井沢町で発生した「スキーツアーバスの転落事故」から今日で10年になります。
この事故では、大学生など15名の尊い命が失われました。
先月、この事故で息子さんを亡くしたご遺族の方が「格安バスという言葉を、この事故に遭うまでは、安くていいじゃんみたいな、良い意味でしか考えていませんでした。」と話されていました。
本校のスキー教室では、当然、費用を抑える努力はしていますが、この事故を教訓に定められた最低料金を下回るような「安すぎるバス」は利用しません。
そういう会社のバスは、車両整備の不備、運転士の過労、教育不足等、様々な危険が伴うからです。そもそも法令を遵守しない会社は信用できません。
実は、本校では、スキー教室の仕様書(旅行会社との契約条件)に、貸切バスについて「セーフティバス(3つ星認定)とする」「東京バス協会に加盟しているバスとする」という文言を記載しています。
「どこのバス会社でも一緒でしょ!?」「旅行会社に任せておけば十分だと思うよ!?」という声を聞くときがあります。そんなことはありません。
経路を把握していないドライバー、乱暴な態度のドライバー、左折時に歩行者と衝突しそうになったバス、急ハンドルやスピード超過など、怖くて降りたくなるような貸切バスに何度も乗ったことがあります。
今回のスキー教室では、安全運行に力を入れていて、これまで本校でも何度か利用してきた株式会社バスウェイ(清瀬市)のバスを利用します。
今から、13 年前、私が他市の教育委員会で教員研修の担当をしていたとき、宿泊研修で、この会社のバスに初めて乗りました。その際、「バス会社の労働条件ってどうなんですか?過酷ですか??」と質問したところ、そのときの運転士さんは「うちの会社は違います。きちんと労務管理がされていて、安全に力を入れているんです。」と答えました。
こういう答えをする運転士さんは、これまでいなかったため、とても印象に残っています。実際、すごく安全で、かつ上手な運転だったことを覚えています。
それ以来、このバス会社に何度かお世話になっています。
なお、今回は株式会社バスウェイ(清瀬市)に加えて、総合観光バス株式会社(瑞穂町)のバスも利用します。
というわけで、本校のスキー教室では、現地での活動に加えて、生徒の「安全輸送」にもこだわっています。
次に、スキー教室の「熊対策」について書こうと思います。
現在、多くの学校でスキー教室が行われていますが、本校が訪れる菅平高原では、今の時期の熊の出没情報は皆無です。
冬眠している可能性が高く、そもそも、にぎやかなゲレンデに熊が出没するリスクは極めて低いと考えています。
とはいえ、昨年、全国各地で熊による事故が多発しましたので、念のため、今回のスキー教室では「熊対策」も強化することにしました。
昨年のうちに、旅行会社及びホテルに「熊対策」の再検討をお願いしました。
その結果、菅平高原観光協会に加えて、独自にホテルにも爆竹(ばくちく)を常備することになりました。また、チーフのインストラクターは熊よけスプレーを携帯しています。
というわけで、本校のスキー教室では、「熊対策」にもこだわっています。
安全・安心なスキー教室を実施するために、こだわるところは、とことんこだわります。
何事も、こだわりを忘れてはいけません。